「うちの子、もう少し“表現力”をつけてほしい」
そう感じたことのある保護者の方は多いのではないでしょうか。

「表現力を伸ばす」と聞くと、発表や作文の練習のように“話す・書く”だけをイメージしがちです。
しかし本来の表現力とは、考えたことを相手に伝わる形にして表す力のこと。
そしてその力は、「伝える」「聞く」「考える」という3つの力の積み重ねで育ちます。
この3つが揃うと、子どもたちの言葉には深みが生まれ、学びそのものが変わっていくのです。
1. 「伝える力」──思考を形にする力
「伝える力」は、頭の中の考えを言葉として整理し、相手に届くように伝える力です。
言葉を並べるだけではなく、「なぜそう思うのか」「どんな根拠があるのか」を筋道立てて話せることが大切です。

この力が育つと、
・授業中に自分の意見を発言できる
・発表やスピーチが自信をもってできる
・他の人の意見にも冷静に応じられる
といった変化が見られます。
実は「伝える力」は、思考力と表裏一体。
「どう言えば伝わるか」を考えることで、思考そのものが整理されていくのです。
家庭でも、たとえば
「今日は学校でどんなことが一番印象に残った?」「どうしてそう思ったの?」
と一歩深く聞く声かけをするだけで、子どもの“伝える力の練習”になります。
2. 「聞く力」──相手を理解し、対話を育てる力
表現力を支えるもう一つの柱が「聞く力」です。
「聞く力」とは、単に相手の言葉を耳で受け取ることではなく、相手の意図をくみ取り、理解しようとする姿勢のこと。

聞く力がある子どもは、
・相手の考えを整理して受け止められる
・共感的にうなずける
・違う意見を前向きに受け止められる
という特徴があります。
この力は、今注目される「非認知能力(共感・協働・思いやり)」の土台にもなります。
対話を通じて人間関係を築く力は、学力だけでは得られない“生きる力”です。
家庭でも「どう思う?」「相手はどんな気持ちだったと思う?」と、相手の立場を考える会話を増やすだけで、聞く力がぐんと伸びます。
3. 「考える力」──言葉を支える思考の土台
「伝える」「聞く」力を支えるのが「考える力」です。
考える力とは、情報を整理し、自分の意見を構築する思考のプロセス。

この力が育つと、
・理由をもって意見を話せる
・誤解されにくい伝え方ができる
・問題を多角的に考えられる
といった変化が見られます。
今の教育現場では、「探究学習」や「ディスカッション」が重視されていますが、それらを支えるのもこの“考える力”。話す・聞くだけではなく、「考えること」自体を楽しめる子どもが、これからの時代に強いのです。
4. 3つの力がつながると、表現は「自信」に変わる
この3つの力は、別々に育てるものではありません。
実際には、聞く → 考える → 伝える という流れの中で相互に育っていきます。
このサイクルが回り始めると、子どもたちの表現は驚くほど変わります。

- 自分の考えを自信をもって話せる
- 友達の意見を聞いて考えを深められる
- 対話の中で新しい発見を楽しめる
こうした経験を積むうちに、子どもたちは“話すのが楽しい”“伝わるってうれしい”と感じるようになります。
それが学びへの意欲にもつながり、結果的に学力面にも良い影響を与えるのです。
5. 家庭でできる「3つの力」を育てる声かけ習慣
家庭の中でも、少し意識するだけで「表現力の素地」を育てることができます。

①「どうして?」と理由を聞く
→ 考える力を引き出す。(例)「どうしてその本を選んだの?」「どんなところが面白かった?」
② 子どもの話を最後まで聞く
→ 聞く力と伝える力の両方を育てる。大人が途中で口をはさまないことが大切です。
③ 意見が違うときに“比べる”会話をする
→ 思考の整理と多角的な視点を養う。「あなたはこう思うんだね。私はこう感じたよ。どっちもありそうだね。」
こうした対話の積み重ねが、「話す」「聞く」「考える」力をバランスよく伸ばしていきます。
✨「表現力」は3つの力の総合力
「表現力」とは、
・自分の考えを整理して伝える「伝える力」
・相手を理解し、やり取りを深める「聞く力」
・言葉を支える思考の土台「考える力」
この3つの力が重なり合って育つ“総合的な力”です。どれか一つだけを鍛えるのではなく、日常の中で自然に行き来しながら育てることが、これからの教育に求められています。
みらいミッテで表現力を育てませんか!
みらいミッテは、「調べる・伝える・つくる・解決する」の4つの学びで12の力を育てる新しい教室。
「伝える・聞く・考える」を毎回のレッスンでしっかり行います。
一方的に教え込むのではなく、子ども同士の意見交換や発表、対話を通して、自分の考えを言葉にして伝える力を自然に育てます。

「話すのが苦手」「考えをまとめるのが難しい」という子どもたちでも、少しずつ“言葉で伝える喜び”を見つけていく――そんな場づくりを大切にしています。
「発表が得意になった!」「学校でリーダーに立候補できた!」
「みんなで意見を出し合うって楽しい。」「全校生徒の前でプレゼンテーション発表をしたよ」などなど,たくさんの成長の声をいただくことができています。
レッスンの中の、“考えて、伝えて、聞く”のサイクルを通して、子どもたちは自分の言葉で考え、自信をもって表現できるようになります。
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