“伝える力”は才能じゃない!小学生時期に育つ3つのステップ。

「うちの子は説明が苦手で…」「何を言っているか本当にわからなくて…」
伝える力がなくて困っている!という声をよく聞くことがあります。
“伝える力”は生まれつきの資質ではありません。幼い頃から育てられる力です。

伝える力を育てるポイントは「再現 → 構成 → 表現」という3ステップ

小学生期は言語化・思考・コミュニケーションの基盤が成長する大切な時期。
ここで適切な順番で力を伸ばすことで、子どもは誰でも「伝えられる子」になります。


1. 《再現》は、聞いたことを整理して外に出す力

まず育つのが“再現”の段階です。
これは、学んだこと・見たこと・聞いたことを 自分の言葉でそのまま説明してみる力

● 再現が重要な理由

  • 情報を整理する習慣がつく
  • 大事な部分を抜き出す力が伸びる
  • 思ったことを言語化しやすくなる

この段階では、完璧な説明は必要ありません。
「こんなことを習ったよ」「こういう話だったよ」そのレベルで十分です。

再現の力は、国語の要約、理科の観察記録、社会の説明問題など、あらゆる教科の基礎になります。


2. 《構成》は、“順番を決める力”

次に育てたいのが、話の筋道をつくる構成の力です。
伝える力に悩む子の多くが、話す順番がバラバラになってしまうことがあります。

● 構成の力が育つと

  • 話がわかりやすくなる
  • 理由や根拠を整理して話せる
  • 相手に合わせて説明を変えられる

このステップでは、「結論 → 理由 → 例」といった 基本の型を使うだけで、伝わり方が大きく変わります。


3. 《表現》は、自分の考えを魅力的に伝える力

最後はアウトプットの段階です。
ここでは、自分の意見や感じたことを 相手に届く言葉で表現する力 が育ちます。

● 表現ステップで育つ力

  • 自分の意見をはっきり言える
  • 感情や理由をセットで伝えられる
  • 例を使って“わかりやすさ”を高められる

ここで大切なのは、いきなり「うまく話してみて」と求めないこと。

再現 → 構成 の2ステップが土台になるからこそ、表現がスムーズに育つのです。


4. 家庭でできる「3ステップ」の練習例

再現:今日あったことを30秒で話す
「どんな授業だった?」「一番印象に残ったことは?」
短く聞くだけでOKです。

構成:話した内容を3つに分けてみる
「結論・理由・一番のポイント」を一緒に整理します。

表現:理由を添えて自分の考えを言う
「どうしてそう思った?」の問いかけが効果的です。


まとめ:伝える力は“順番”で伸びる

伝える力は、いきなり上手に話せるようになるものではありません。
再現 → 構成 → 表現 の3段階を踏んでこそ、自然と育つ力です。

この順番を意識することで「話が整理されていく」「自分の考えを自信を持って言える」そんな変化が小学生でも確実に現れます。


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