近年、「表現力」という言葉を耳にする機会が増えました。
学校でも「話す・聞く・書く」活動が重視され、入試でも「自分の考えを伝える力」を問う問題が増えています。
しかし、「表現力」とは具体的にどのような力を指すのでしょうか?
また、なぜ今の時代、小学生のうちから“表現力”を育てることがこれほど重要視されているのでしょうか。

1. 「表現力」とは? ― 知っていることを“伝えられる”力
「表現力」というと、「作文が上手」「発表が得意」といったイメージを持つ方も多いかもしれません。
けれども、本来の表現力はもっと幅広いものです。

たとえば——
- 友達に自分の意見を伝える
- 先生の質問に、考えを言葉で説明する
- 自分の感じたことを絵や言葉で表す
これらすべてが「表現」です。
つまり、「表現力」とは、自分の考えや気持ちを他者に伝える力のこと。
この力は、単なる“話す力”や“作文力”ではなく、次の3つの要素が組み合わさって初めて発揮されます。
- 考える力(思考力):自分の中に「伝えたい考え」を持つこと
- 言葉の力(語彙・構成力):それを言葉にまとめる力
- 伝える力(コミュニケーション力):相手に合わせて伝える力
つまり表現力とは、知識を使って思考し、相手に伝える“総合力”なのです。
2. なぜ今、「表現力」が教育で求められているのか
① 知識偏重から「思考・判断・表現」へ
中学入試や高校入試、大学入試の問題も、これまでのように「覚える」だけの学習ではなく、「考えを自分の言葉で表現する学び」が重視されるようになりました。
たとえば国語だけでなく、算数でも「どうしてそう考えたのか」を説明させる問題が増えています。
つまり、「考える → 伝える」というプロセスそのものが、学びの中心になっているのです。
② AI時代に求められる“人にしかできない力”
AIが文章をつくり、情報を整理できる時代。
だからこそ、人間に求められるのは「自分の考えを持ち、他者に伝える力」です。
表現力とはまさにその“人間らしい知性”を形にする力。
誰かと意見を交わし、違いを理解しながら新しいアイデアを生み出す——
その出発点が「伝える」「聞く」「考える」という表現の力です。
③ 入試でも社会でも評価される“アウトプット力”
中学・高校・大学入試でも、
「自分の考えを文章や発表で伝える」形式の問題が急増しています。
- 小学校入試:口頭試問や絵を使った説明課題
- 中学入試:作文・ディスカッション型問題
- 高校入試:作文・プレゼン型面接
- 大学入試:小論文・プレゼン型面接
これらはすべて、「表現力」を通じて思考を可視化する力を見ています。
学力テストで高得点を取るだけでは測れない、
“自分の頭で考え、自分の言葉で語る力”こそが評価される時代になっているのです。

3. 「知識」だけでは伸びない理由 ― “理解”と“伝達”のあいだにある壁
多くの保護者の方が、「ちゃんと理解しているはずなのに、説明させるとうまく言えない」と感じたことがあるのではないでしょうか。
実はこれは、知識があっても「表現力」が育っていない典型的なサインです。
なぜなら、理解することと、伝えることは別の力だからです。
たとえば、九九を覚えることは「知識」。
でも、「どうして3×4=12になるの?」を説明できるのは「表現力」。
この“説明できる”段階に進むことで、初めて学びが「自分のもの」になります。
つまり、表現力は知識を使いこなす力。
教え込むだけではなく、“考えて言葉にする経験”が不可欠なのです。

4. 学校教育だけでは補いきれない「表現の経験」
学校では確かに、発表や作文の機会はあります。
しかし、ひとりひとりが十分に練習できる時間は限られています。
特に、
・人前で話すのが苦手
・伝えたいことを、うまくまとめられない
・考えを言葉にするのに時間がかかる
こうした子どもたちは、じっくり表現を練習できる場が必要です。
一方で、家庭でも「伝え方」を学ぶ機会は意外と少ないもの。
学校・家庭だけでは足りない部分を補うのが、表現力を育てる教室(習い事)の役割です。

5. 「表現力教室」はどんな学びをするの?
近年注目されている「表現力教室」は、単なる「話す練習」「作文教室」ではありません。
- 考える → まとめる → 伝えるという一連のプロセスを通して、自分の思考を整理し、相手に伝える力を養います。
- グループ活動や対話を通して、“聞く力”や“相手を理解する姿勢”も育ちます。
- 失敗や緊張も含めて、「人に伝えるって楽しい!」という成功体験を積み重ねます。
つまり、「表現力教室」は“人と学び合う力”を育てる場なのです。

6. みらいミッテが大切にする「表現力」の育て方
みらいミッテでは、単に「話す」「書く」だけではなく、“自分の考えを相手に伝える力”を総合的に育てることを大切にしています。
① 伝える力
自分の意見や感じたことを、言葉や動作で相手に届ける力。
→ ゲームやミッション形式で「楽しく」練習します。
② 聞く力
相手の意見を正しく理解し、受け止める力。
→ 相互インタビューやリレー形式の活動で体感します。
③ 考える力
テーマに対して自分なりの考えを持つ力。
→ 「なぜ?」「どうして?」を引き出す問いかけで鍛えます。

こうした“考えて、伝えて、聞く”のサイクルを通して、
子どもたちは自分の言葉で考え、自信をもって表現できるようになります。
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7. まとめ:表現力は未来を生きる力
表現力は、テストで測れる力ではありません。
しかし、将来どんな職業につくとしても必要になる“生きる力”です。
人と協力する力、対話を通じて問題を解決する力、
そして、自分の思いを形にする力——
そのすべての土台に「表現力」があります。
小学生のうちから「考えたことを言葉にする」経験を重ねていくことで、
学びの深さも、自信も、ぐんと広がっていきます。
