
AI(人工知能)が身近になり、私たちの生活や仕事は少しずつ変わっています。
文章を作ったり、情報を整理したり、画像を作ったり。
これまで人が時間をかけて行っていたことを、AIが担う場面も増えてきました。
「将来なくなる仕事」という言葉を耳にすることもあります。
今ある仕事は、子どもたちが大人になる頃にはどうなっているのでしょうか。
これから新しく生まれる仕事には、どんなものがあるのでしょうか。
未来のことを正確に予測することはできません。
だからこそ大切なのは、なくならない仕事を探したり、将来の職業を今から決めたりすることだけではありません。
仕事や社会が変化していく中で、自分はどうしたいのか、何ができるのかを考え、自分なりの未来を思い描いていくことです。
今回は、これから仕事が変化していく時代に、子どもたちは何を学び、どんな力を育てていけばよいのかについて考えてみます。
将来なくなる仕事があるって本当?

AIやロボットは、決められた手順に沿って繰り返し行う作業を得意としています。
例えば、
- データを入力する
- 大量の情報を整理する
- 定型的な文章を作る
- 商品の会計を行う
- 決められた内容を確認する
といった仕事の一部は、すでに機械やAIによって自動化されています。
これから技術がさらに進歩すれば、人が行っていた仕事の一部をAIやロボットが担う場面は、さらに増えていくかもしれません。
ただし、「この仕事はなくなる」「この仕事は残る」と簡単に分けられるわけではありません。
仕事そのものがなくなるのではなく、仕事の中の一部がAIに置き換わり、人が担う役割が変わっていくこともあります。
これまで時間をかけて行っていた作業をAIに任せることで、人は人とのコミュニケーションや、新しいアイデアを考えることなどに時間を使えるようになるかもしれません。
つまり、これから起こるのは「仕事がなくなる」ということだけではなく、仕事のあり方そのものが変わっていくことなのです。
「将来なくなる仕事」から、どんなことが考えられる?
「将来なくなる仕事」と聞くと、少し不安になるかもしれません。
しかし、このテーマは、子どもたちが未来について考えるきっかけにもなります。

例えば、
「どうしてこの仕事はAIにできるんだろう?」
「人にしかできないことって何だろう?」
「AIが仕事をするようになったら、人は何をするんだろう?」
「これから新しい仕事が生まれるとしたら、どんな仕事だろう?」
と考えてみることができます。
大切なのは、「なくなる仕事」を知ることだけではありません。
一つの情報をきっかけに、新しい疑問を見つけ、自分なりに考えてみることです。
未来について考えるとき、正解は一つではありません。
だからこそ、子どもたちが「自分はどう思う?」と考える経験が大切になります。
仕事が変わる時代に、子どもたちに必要なこと
これから先、仕事の内容や働き方が変化していくとしたら、小学生のうちからどんな経験をしておくとよいのでしょうか。
① 「なぜ?」から考える
考えることの始まりは、疑問を持つことです。
「どうしてAIにできるんだろう?」
「なぜ人がやっていた仕事を機械ができるんだろう?」
「人にしかできないことは何だろう?」
こうした「なぜ?」を大切にすることで、身の回りの出来事に興味を持ち、そこから考えを広げることができます。
答えをすぐに教えてもらうのではなく、「どうしてだと思う?」と考える時間をつくることが大切です。
② 自分で調べてみる
疑問が生まれたら、次は調べてみます。
本を読んだり、インターネットで検索したり、人に聞いたり。
今は、子どもでもたくさんの情報に触れることができます。
だからこそ、「知っているかどうか」だけではなく、自分が知りたいことを見つけ、必要な情報を集める経験が重要になります。
③ 情報をもとに、自分で考える
調べた情報が、そのまま答えになるとは限りません。
「本当にそうなのかな?」
「別の考え方はないかな?」
「自分はどう思う?」
と、一度自分で考えてみることが必要です。
AIに質問すればすぐに答えが返ってくる時代だからこそ、
答えを受け取るだけではなく、その答えをどう捉えるかを考える経験が大切になります。
④ 実際にやってみる
考えたことは、実際に試してみることも大切です。
「こうしたらできるかもしれない」
と思ったら、まずやってみる。
うまくいかなければ、
「何が原因だったんだろう?」
「次はどう変えてみよう?」
と考えて、もう一度試してみる。
こうした試行錯誤の積み重ねが、自分で考えて行動する力につながります。
⑤ 人と話して、考えを広げる
自分一人で考えるだけでなく、誰かと話してみることも大切です。
同じことについて考えていても、人によって意見は違います。
「どうしてそう考えたの?」
「自分とはどこが違うんだろう?」
と話してみると、自分では気づかなかった考え方に出会うことがあります。
人の意見を聞きながら自分の考えを深める経験は、これからの学びにもつながっていきます。
小学生の教育で大切なのは、未来の正解を教えることではない

AIによって仕事が変わっていくと、
「今のうちから将来の仕事について考えたほうがいいのでは?」と思うかもしれません。
もちろん、いろいろな仕事を知ることは大切です。
ただ、小学生の段階で「将来はこの仕事」と決める必要はありません。
今は存在しない仕事が、これから生まれる可能性もあります。
反対に、今は当たり前にある仕事が、別の形になっている可能性もあります。
だからこそ、小学生の教育で大切なのは、未来の正解を教えることではありません。
「どうしてだろう?」
「もっと知りたい」
「自分だったらどうする?」
「こんなことができるかもしれない」
と、自分で問いを持ち、考え、試してみる経験を積み重ねることです。
みらいミッテが育てたいのは、自分で未来を考える力
みらいミッテでは、将来どんな仕事に就くかを決めるための学びをしているわけではありません。
大切にしているのは、自分で未来を考える力です。

身の回りの「なぜ?」から問いを見つける。
気になったことを調べる。
集めた情報をもとに、自分なりに考える。
考えたことを誰かに伝える。
実際につくったり、試したりしてみる。
うまくいかなければ、また考える。
こうした探究の経験を通して、子どもたちは少しずつ「自分で考えて学ぶ」ことを身につけていきます。
みらいミッテが大切にしているのは、正しい答えを知っていることだけではありません。
自分で疑問を見つけ、自分なりの答えを探し、必要に応じて考えを変えながら学び続けることです。
「調べる」「伝える」「つくる」「解決する」
こうした活動を通して、子どもたちが自分の興味や疑問から学びを広げていくことを大切にしています。
「将来何になる?」だけでなく、「どんな未来にしたい?」を考える

子どもに「大きくなったら何になりたい?」と聞くことはよくあります。
将来の夢を持つことは、とても大切です。
でも、これからの時代には、もう一つ考えてみてほしいことがあります。
「どんな未来になったらいいと思う?」
「自分はどんなことをしてみたい?」
「今よりよくするには、どうしたらいい?」
という問いです。
仕事や社会の形が変化していく中で、自分の未来を誰かに決めてもらうのではなく、自分なりに考えてみる。
その経験が、将来の選択にもつながっていきます。
未来は、今ある仕事の中から一つを選ぶだけではありません。
新しいものをつくったり、誰かと協力したり、今までになかった方法を考えたりしながら、自分たちでつくっていくものでもあります。
仕事が変わる時代だからこそ、自分で未来を考える

これから先、AIは私たちの生活や仕事の中で、さらに身近な存在になっていくでしょう。
今ある仕事のやり方が変わったり、新しい仕事が生まれたりすることもあるかもしれません。
だからこそ、子どもたちに必要なのは、将来なくならない仕事を探すことだけではありません。
「なぜだろう?」
「もっと知りたい」
「自分はどう思う?」
「こんなことができるかもしれない」
と考え、実際に試し、そこからまた学んでいくことです。
その積み重ねが、変化する未来の中でも、自分なりに進んでいく力になります。
みらいミッテでは、子どもたちが身近な疑問から学びを広げ、
自分なりの答えを探していく探究学習を行っています。
未来がどう変わるかを予測するのではなく、自分で未来を考えられる子どもに。
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